■ブータン公務員便り~バブルの背景「快楽主義」は悪いことか~異性へモノへ、走る走る。最後は家族、友人と支え合う~御手洗 瑞子さん
付き合いのある方よりメーリングで頂いたのですが、大変興味を引きました。
古来の日本もこんな感じではなかろーかと思いました。
なんかか分けて
掲載~
ブータンの人は変わってしまったのか。
前回、ブータンで見られるバブル経済的な消費行動について書きました。
月収2~3万円でもiPhoneや車をぱっと買ってしまう友人たち。収入をもと
に「身の丈」を考えるというよりは、欲しいものは欲しいと、我慢せずに買っ
てしまう。そして、銀行ローンを使いやすくなったことで、その傾向に拍車が
かかっている――。そんな話でした。
筆者の友人宅の娘さん
画像のクリックで拡大表示 では、ブータンの人たちは、変わってしまったの
でしょうか。お金ではなく人の幸せ、GDP(国内総生産)ではなくGNH(国民総
幸福量)を一番に考えることを国のビジョンとする「幸せの国」ブータンの人々
が、「つつましく、『足るを知る』暮らしをする」のではなく、思いっきり消
費行動に走っている。何かが、ブータンの人たちを変えてしまったのでしょう
か。
でも、ブータンで一緒に働く仲間たち、上司や先輩、それに町のおじいちゃ
ん、おばあちゃんなどに、彼らが子どもの頃、若かりし頃の話などを聞いてい
ると、どうも、ブータンの人たちが変わってしまったから今のような消費行動
に走っている、とは言い切れない気がしてきます。
彼らの今のバブルのような消費行動の背景には、ブータンの人たちが実践す
る哲学、のようなものがあるように感じあるからです。
続く......