消費も男女関係もエンジョイ
このことについて、友人たちとの間でもよく話題になります。そんな時に私
が「ほんとブータンは(男女関係が)緩いからなぁ」とか「ブータンの人は、
結婚に対するコミットメントが低いよねえ」などと、笑いながらからかうと、
彼らは大真面目に返してきます。
伝統医療院にて
画像のクリックで拡大表示 「当たり前じゃないか! だって人生は1度きり
なんだよ! そりゃ、素敵な人がいたら、お付き合いしたいって思うよ。我慢
していたら、幸せじゃなくなってしまう。第一、あとからすごく後悔するよ」
「人生はね、2度も3度もないんだよ。1度の人生、後悔しないように生きな
くちゃ」
これは、主に男女関係についてのことですが、根本には「1度きりの人生、欲
求に素直に生きるのも幸せの秘訣」というような考え方があるような気がしま
す。モノがなかった時代、それは主に男女関係に向いていたのだと思います。
それでは、情報も経済も外に開かれ「モノ」の選択肢が目の前に広がっている
今、この「1度きりの人生、欲求に素直に」という姿勢は、どんな行動を生んで
いくのでしょうか。
それを考えると、ブータンの人が、今たくさんのモノを目の前にして、消費
行動に邁進しているのは、自然なことにも感じられます。
「人生1度きりなんだからさ」と笑いながらオープンな男女関係をエンジョ
イするブータン人が、「だって、これ、格好いいじゃない!」とあまり深く考
えず欲しいものをどんどん買ってしまうのは、とても分かりやすく、一貫して
いることのようにも、感じられるのです。
続く.........